葛藤あるある*ひとりっ子長男がお兄ちゃんになる時の話

この1年ほどの長男を見ていると…感情の変化が激しく不安定だったんだろうなと感じています。そう、ひとりっ子に兄弟ができるということは子どもにとっても一大イベントだったんだと改めて思わされました。

次男が6ヶ月頃からたくさん一緒に遊ぶようになった長男。

今次男は7か月を迎えました。最近では長男は一緒に遊ぶようになり、何でも教えてあげてようやくお兄さんらしくなってきたかなと思います。

…ここまでくるのに長男は大きな葛藤があったんじゃないかなー?多感な時期だもの、色んなこと考えていたのかな、そう思うと愛おしいです。

 

私たち親が子供を迎えるために心の準備をすることと同じように、長男もお兄ちゃんになる準備が必要だったんだなと改めて思いました。私はその準備にしっかり向き合いきれなかった気がするのだけれど、2歳児長男が次男妊娠中にお兄ちゃんになっていく準備をしている様子を振り返りました。

思い出すと可愛いですが、渦中は妊婦ガルガルでイライラよくしてしまっていました。反省。。

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次男妊娠中の長男の変化

【長男2歳2ヶ月】長男により妊娠発覚【次男5週】

長男の発言で妊娠が発覚して、驚きを隠せませんでした。

『僕さ、本当ははなちゃんが良かったんだけど、ママのところにしまじろうが来たよ』

こどもちゃれんじぽけっとでしまじろうの妹のはなちゃんが誕生してからはなちゃんが大好きです★

寝る時にもお出かけにも3歳までずっと一緒に過ごしていました♪これを見て、そろそろ妹か弟がいるといいかなと思えたものです。

こんな長男の出来事とは別に、私たち夫婦としてももう1人子供を望んでいました。なかなか授かれず、次男は3度目の妊娠で出産まで至った訳です。

正直「まさか~」と思っていましたが、それまでの妊娠でこのような出来事はなかったのでドキドキ。なんと!妊娠していました!

こうは発言してくれたけれど、この時の長男は“人間”がお腹にいるとは理解していなかったように思います。よくわからないけど、何か感じていた…?

【長男2歳4ヶ月】妊娠初期は特に変化なし【次男12週頃】

次男の妊娠初期には長男は特に何も変化はなかったです。

しまじろう発言以降、特に変化なし。

ママはつわりと家事・仕事でぐったり…

「ママ妊娠しているから〇〇できない」と発言はしたくなかったので、できるだけいつも通り過ごしていました。

しかし、お家にヘルプに来てくれたジジババやパパによるママへの配慮から【赤ちゃんがいる】という文を覚えるものの、赤ちゃんとは!?とぼんやり状態。

『赤ちゃんってしまじろうの本(こどもちゃれんじぽけっと)のはなちゃんのこと?』と可愛く聞いてきてくれて可愛かったなぁ~。ジジババは「そうだよ。赤ちゃんはお兄ちゃんとお話したくて、はなちゃんみたいに大きくなって生まれようとしているよ」と話してくれていました。

【長男2歳5ヶ月】保育園行き渋り発生【次男15週頃】

お腹が膨らむ安定期前から何かを感じていたようです。

『保育園行かないでママといたい…』とママママママ!

安定期直前から保育園の行き渋りが発生!しかも毎日、毎日、で、毎日登園時間に遅刻していました。これは出産まで続いて、登園時間を段階的に遅くしていくことになっていました…

本人もどうして行きたくないかよく分からないようで『ママと一緒だといいの。お仕事辞めてほしい。』とか寂しそうな気持ちを全面的に出してくれていました。けれど、降園時には『楽しかった~!』と毎日あっけらかんとしていました…はい、毎日です。

【長男2歳6ヶ月】胎児の性別が…【次男20週頃】

『ほーらしまじろうだって言ったでしょ~?』

中期超音波スクリーニングで性別が判明…!

長男の言う通り、しまじろう=男の子だった!!それを報告すると言ったでしょー?と自慢げに話してくれたけれど…子供ってすごいな。

【長男2歳7ヶ月】赤ちゃんの存在を意識【次男24週頃】

お腹を指してこれは赤ちゃん?と聞いてくるようになった。

『ここに赤ちゃんがいるの?』

『赤ちゃんってどこから来るの?』

安定期に入って、お腹が出るようになると赤ちゃんとはなんぞや!?と質問攻めが毎日。。

この時期でも私は「赤ちゃんしているから〇〇できない」と発言はしたくなかったので、「ちょっとお腹が痛くて一緒にぴったんして歩こう」等と言い換えをしてました。

…が、抱っこマンが加速して特に登降園時は地獄だった…

けれど抱っこした時にニコ~って安心する顔するのよね。自分が1番だったのに、見ず知らずの何者かにママを取られる感覚があったのかなと思いました。

【長男2歳8ヶ月】胎児と遊ぶことが日課に【次男28週頃】

胎児と胎動遊びをしてくれて可愛がるようになりました。

『おーい!起きたー?おはよう!』と挨拶をして胎動で遊ぶ毎日♪

ある日お風呂で胎動を感じたようで『なんかボコってする…』と驚いた顔をしていたけれど、「〇〇くんと早く遊びたいって言っているんじゃないかな」と話すと嬉しそうな恥ずかしいような顔をしていました。

この言葉が効いたのかな?急にお腹に毎朝おはよう!夜はおやすみ!と声かけをして、座って遊んでいるとお腹にぐーたっちしてきて胎動で遊ぶようになりました。

相変わらずの甘えん坊でしたが、その中でも赤ちゃんは僕を頼っているという、誇らしい気持ちになっているんだろうなって感じました。

【長男2歳8ヶ月】お兄さんらしく振る舞うように【次男30週頃】

甘えん坊には変わりないけれどお兄さんになる自覚ができた様子でした。

何かにつけて『僕、お兄さんになるんだよね!』と張り切りだした。
保育園の先生に妊娠がバレから急にお兄さんらしく振る舞うようになった気がします。

もっと前に保育園に報告すべきなのはわかっていましたが、産休入る直前に伝える予定でした。

おそらく長男の話と私のお腹が目立ってきたため、声を掛けられました。その頃から先生も「お兄さんになるの楽しみだね~」「赤ちゃんに会ったら〇〇して見せようね」って前向きに話してくれていたのが伺えました。本人の気持ちにワクワクと誇らしさが芽生えてきたのかなと思いました。

保育園の環境には感謝しかない。

ママ目線でいえば、1番は0~2歳児の小規模保育園に通っていたことが大きいです。小規模保育園のため、基本0~2歳児は一緒のフロアで過ごします。日頃から2歳児さんは下の子たちのお手本となるように生活しています。自分が1歳の時に2歳さんにしてもらったことや、0歳さんがどんな生活をするのかを知っているから『0歳さんはミルクなんだよね!赤ちゃんは0歳さん?』などと話してくれていました。保育園のおかげで赤ちゃんのお兄さんになる感覚を掴むのが早かったように思います。

【長男2歳9ヶ月】赤ちゃんいや!甘えん坊が爆速【次男34週頃】

お兄さんぶっていたのに赤ちゃん要らないと言い出す長男。

『僕、赤ちゃん嫌だからね』なんでもかんでも『もうママやって!怒』

おいおい赤ちゃん返りしだしたのか?ついこの間までのお兄さん感はどこへ??…

とっても情緒不安定な時期でした。すぐに泣くし、できることもママママママ。甘えん坊が爆速していました。それに加えて流行りもしていない時期に熱を出したり、体調不良になっていたりしていました。

…ちょうど産休に入った頃だったので、昼間は体力温存でひたすら休み、降園後に備える毎日。赤ちゃんは嫌だと言いつつも胎動遊びやお腹への挨拶はしてくれていました。楽しみな気持ちと同じくらい不安で寂しい気持ちが体の底から溢れて来ていたように思います。

【長男2歳10ヶ月】今どっち?楽しみと不安が同居中【次男37週頃】

感情が忙しい、楽しみと不安が行ったり来たり。

『赤ちゃん要らない!嫌だ』数分後『早く産まれて来て~遊ぼう~』の繰り返し!

もうすぐ産まれるよって伝えていたから『赤ちゃん要らない!』と嫌がる日々も、夜にはいつも通り『赤ちゃんにおやすみ言うね~』と言いながら『早く産まれて来てね~僕と遊ぼうよ~』と何度も言い出してました。

長男の声かけで次男が早く産まれた

出産前日には『おーい!早く出てきて!ねぇ!怒』と若干キレ気味に話しかけていて、驚いたのだけど…なんとその日の夜に出産になったという不思議。結局長男の怒りの2時間後に陣痛発来・破水したので予定帝王切開より早く産まれることになった。次男よ、応えてくれたの?

親はつらい妊娠期間、子供だって葛藤している

ママとしては、未就学児を育児しながらの妊婦は心身ともにしんどいです。まだまだ目も離せないですし、手もかかる、そこに心の変化でお互い不安定になっているのですから毎日をやり過ごすのに必死でした。

パパだって、もう1人家族が増える楽しみとママと子供への気遣いで少し窮屈に思うこともあるかもしれないですよね。

寂しい気持ちと嬉しい気持ちが行ったり来たりする。

子供の目線になれば、ひとりっ子は今まで保護者の愛情を独り占めしていた訳ですから、その視線や注意がよその人間にも向くことは相当な嫉妬心?が芽生えてくるのだろうと思いました。そこに寂しい気持ちから注目されたい衝動に駆られるのも当然のことだと思って、出来るだけ受け止める努力をしていました。

▶極端な話かもしれませんが、旦那にもう1人公式な妻がいるようなものですよね?(笑)

その反面で、自分よりも幼い子にお世話ができたり、教えてあげることも多くなって少し得意げな気持ちになるので楽しみでワクワク誇らしくなっているとも感じました。

あ~その感情、私の初めての妊娠中に似ているなぁ。親になる楽しみと不安と…。そう思うと大切に接してあげないといけないな、時すでに遅しですが振り返ってそう思いました。

子供の葛藤をパパママだけで受け止めなくていい

何度も言いますが、育児しながらの妊婦は心身ともにしんどいです。

だからこそ毎日をやり過ごすので精一杯、子供の小さな変化に向き合いきれないのも当然だと思います。私に余裕がなかったのもあり、実際私から「お兄ちゃんになるよ!」とは産休後の出産1ヵ月前からしか話していません。聞かれたり、気持ちの動揺があれば受け止めて前向きに話したくらいです。

だけど、ひとりっ子だって兄弟を迎える準備が必要です。環境が許す限り、その準備に付き合って安心させてあげればよかったなと思いました。

育児は周囲を頼って育てていこう

でも、その気持ちを受け止めるのがパパママじゃなくてもいいんですよね。振り返ってみても長男はジジババ・保育園の先生がお兄ちゃんになる気持ちを受け入れるために土台を一緒に作ってくれたなと感謝しています。

▶加えて道行く人やスーパーの店員さんなども声かけて「お兄ちゃんになるのね!楽しみね」と話しかけてくれたりしました。

周りの人の支えや環境の後押しにより、ひとりっ子からお兄ちゃん・お姉ちゃんへと進化していくのだなと感じたものです。

 

毎日必死でも振り返れば、その一瞬一瞬が素敵な思い出となって親の記憶に残りますので、ぜひこの時期も周りの人の力を借りながら楽しんで過ごしてほしいなと思いました。