生活を見直した!初めての妊娠で妊娠糖尿病になった話

長男妊娠11週目に妊娠糖尿病による血糖管理のために入院しました。

無痛分娩希望だったため、初期から慶應義塾大学病院の産科にお世話になりました。

そこから長男・次男ともに妊娠糖尿病を発病しながら帝王切開で出産を迎えましたが、各々経過が全く異なりました(!)

*後日慶應義塾大学病院での出産レポ・長男、次男での経過記事をUPします*

初めての妊娠で妊娠糖尿病と診断されて、大丈夫か…大丈夫か…と心配になっていたあの頃がすでに懐かしい…診察の場でもらう資料やネット検索で怖いことが書いてあるので、とても不安でした。

…が、適切に管理すればあらゆるリスクは回避できることを知り、途中からかなりポジティブに捉えていました♪

え?なぜポジティブかって?

人よりも多く検査があるため、よくよく診て管理してもらえる!

自身の生活結果が血糖値として現れることで自分の体を見つめ直せる!からです。

そんな私の妊娠糖尿病と診断された時の話をまとめています✍

 

9wで行われた初期血液検査で妊娠糖尿病疑い!

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妊娠中期24w~27w頃に行われる糖代謝スクリーニング検査(甘いサイダー飲んで何度か血液検査されるもの)以降で診断される人が多い印象がありますが、まさかの妊娠初期で診断が下りました。

それも9wで受けた初期検査。血糖値の数値が基準範囲内でしたが先生に「なんかちょっとだけ高めだから早めに検査しておこうか?」と軽いノリで聞かれた気がしたけれど、まさかでした。

妊娠糖尿病とは?

妊娠してから見つかった糖代謝異常を妊娠糖尿病を指すようです。

妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分に管理し、糖尿病の合併症(網膜症や腎症)がある場合、その状態の評価を行った上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です。

妊娠糖尿病|公益社団法人 日本産科婦人科学会から一部引用)

こんなにも早く判明するなんて!

9wの血液検査の結果は次の健診である11wにもらいました。その時に先生より糖代謝スクリーニング検査を勧められ、2日後に検査。即日検査結果が出るので11wにて判明しました。

空腹時、1時間後、2時間後の数値の2つが基準値を超えていて、すぐに管理入院をすることになりました。

 

不妊治療中から予備軍だった?

着床不全と判明するまで…長らく原因不明の不妊治療を行っていましたが、その中で糖代謝スクリーニング検査を行ったことがあります。多嚢胞性卵巣だったため、インスリン抵抗により排卵障害が起きていないか?確認するために行いました。

その際にも「数値は全て基準値内だけれど、将来糖尿の気があるから気を付けてね」と言われていました。基準値内だったのになぜそういわれていたのかは未だに分かりませんが、どの先生から見ても標準より代謝が悪い方だったのかもしれません。

妊娠糖尿病管理のために1週間入院

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訳も分からず入院をすることになった私。まだ絶賛つわり中。。胎児に影響があるのも不安だったため、入院しないといけないのであれば早く診てもらって落ち着きたい…と思い、結果判明から2日後に入院しました。

退院時までの目標は1週間で「妊娠糖尿病の自己管理の方法(食事・体重管理・自己血糖測定・インスリン療法)を理解する」ことでした。1週間も必要か?と思われますが、私としては必要でした。1日の流れや食事ごとのパターンの変動を習慣づけるには必要な日数でした。しかし、これもその時初めての妊娠だったからできたことではありますね💦

管理入院中に行われた検査など
行われた検査や診察

尿検査・畜尿検査・血糖値測定・眼科にて診察&眼底検査が行われました。

また、栄養士による栄養指導、内科医による妊娠糖尿病の説明&診察、血糖測定練習、インスリン注射練習、薬剤師による妊娠中の薬剤相談がありました✐

血糖値測定は7回。毎食前、食後2時間、就寝時とあり、すぐに次の時間が来てしまってました。が、退院後の血糖測定のほうが日常生活の合間に訪れるので時間に追われていました(笑)

検査で何よりも嬉しかったのは毎日の回診で行われる心拍確認の超音波検査と入院中のエコー検査。まだ胎動がない時期、毎日赤ちゃんに会えている気がして安心していました。そして…2019年当時、「病棟のエコーは少し機械が古いの」と言っていましたが12wで性別が判明しました!

 

1日の流れ

✐時間割です✐

妊娠糖尿病管理入院の1日の流れ

毎日排泄を何回したか、食事はどのくらい食べたか等の記録用紙を渡されるので随時その記入を行っていきます。

何度も入院したのにその写真は撮り忘れました💦

病棟の起床時間は7時、消灯は21時でした。

この時間割の合間に各検査や診察がありますが、前日や朝に「〇日間尿検査をお願い」「〇時から何がある」と知らされていたため、それ以外の時間は空き時間でした。

シャワー室はナースステーションにある予約用紙に空いている時間で都合のいい時間を予約できます。なんとなく夜はゆっくりしたくて、17時前に入ることが多かったです。

ごはんやおやつはGDM食

GDM=妊娠糖尿病用のごはんやおやつ(という名の捕食)が出ます。味気ないのでは…?と不安でしたが、素朴でおいしかったです。

はい、素朴です。おやつ…物足りないです、、、、

が!妊娠中…いやむしろ現代人に必要な食生活では!?と思うようなごはんだったので、とても勉強になりました。退院してからのごはんの参考にするために全食撮影しておいたくらい✎

この下に献立と1日のごはん写真を掲載しています📸

 

入院中の献立表です。

字が細かいですがピンク枠で囲っている箇所の右側がその日のメニューでした。

毎日掲示板を見てごはんを楽しみに待っていたものです♪

例えば…

朝ごはん

妊娠糖尿病の朝ごはん例です。

ホットケーキがボリュームあってお腹がいっぱいでした。普通に甘くて、こんなに食べていいものなのか!と驚いまた、紅茶もカフェインあるけれど飲んでいいんだよね?と少しドキドキしました。

2人目以降の妊娠になると神経質にならなかったですが、初産って慎重よね💛

 

10時の捕食

だいたい無糖ヨーグルトでした。おそらく100g強だった気がします。

お昼ごはん

あるべき姿のTHE和食!

この時の焼き魚が少なくて物足りない~!!って思っていましたが、別日の魚は大きかったので仕入れ状況等によって大きさが異なっていたように思います。

また、入院中のお茶も朝は紅茶、それ以外はほうじ茶でした。

 

15時の捕食
2回目の捕食です。

学校の給食のように毎日牛乳が出ました。この時間は結構お腹が膨れて苦しかった記憶があります。つわりの中で食べないと正確に測定できない&指導していただけないため頑張って食していた気がします。

 

 

 

 

 

夜ごはん

結構豪華ですね!夜ごはん

全体的に薄味です。でも洋食も食べられるんだ!って嬉しかったです。

この時間のごはんは苦行でしかなかったです。。それは入院中で基本ベッド上での生活だったため、お腹があまり減らないんです。それにつわりもあって、食べるのがつらかった。。

けれど半分も食べれないと「できるだけ食べないと血糖値の管理が…」とお話をいただくので、この入院を無駄にもしないために必死でした(笑)

19時の捕食

クッキーきたー!!!!

このサブレがカントリーマァムのような柔らかさがあり、お菓子好きの私としては嬉しかった1枚です。

これ1枚で80㎉=1単位のため、退院後もAmazonで購入して食べていました🎵

 

 

 

この入院生活は暇・ひま・ヒマ

仕事を休んだことでリラックスしたのか?落ち着きだした時期なのか?つわりはあっても体が楽でした。

急に回診が来たりすることもありますが、基本事前に当日の予定は知らされているため、何もなければ病院内を徘徊(※1)していました。

友達を呼んで1号館下のスタバに行ったり、お見舞いに来ていただいたり。普段歩かない他の館を徘徊していました。スタバではデカフェのコーヒーしか飲めないのですが、癒しでした🎵

あ~動画をDLして来ればよかった~(※2)とも思いましたが、今まで駆け抜けて働いてきていたのでスマホに入っている音楽を聴いて…差し入れでもらった雑誌を読んだり、コンビニで本買ったりしました📚

 

※1:2019年には特に制限なかったですが、2022年12月時点では行動制限があり、コンビニ・スタバ等にいける時間が外来患者の少ない(いない)時間帯のみでした。

※2:2022年12月の時にはFreeWi-Fiが通ってましたが、当時2019年9月はなく、Wi-Fi持ち込みもしなかったです。

退院後から意識が変わった!が…

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入院中に各科の先生から生活指導を受けたり、栄養士さんから食事のアドバイスをいただいたことから気が引き締まりました。

つわり中は食べられる物食事を!だなんて言われていたため、甘やかしすぎていたのですが…血糖測定を行っていくと食べた内容で血糖値が下がらないことや爆上がることも見える化されていたため、《口から入れるモノが体を作っているんだ》と実感したものです。ところが…妊婦の食べたい欲が我慢しきれずにある程度コントロールできるようになると調子に乗りました。。。

妊娠中期は食生活も慎重に

つわりが落ち着き、食べたいものを食べたい欲がありましたが、初産であったことから胎児への影響を気にしまくり、慎重に過ごしていました。

そしてこの時期から同じ食事をしても血糖値が高い!を更新しまくっていました。

胎児の育成のために「糖質制限はしないこと」「血糖値を安定させるために分食」を何度も指導いただいていましたが、日々上がる血糖値から炭水化物を抜きたくなる日も多かったです。その都度、入院中のごはんを思いだして和食や薄味を意識して食べていました。

外来で食後や日常生活での運動を勧められ、散歩やマタニティスイミングを始めました!

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妊娠後期は血糖コントロールのプロに!?

毎日の食事をノートに取っていたことや、使っているうちに目の前の食事ではインスリン注射がどのくらい必要なのかもわかるようになってきました。

どうしてもケーキやパフェやら甘いものが食べたい時には、インスリン注射をうまく活用していました。これが良いことではないかもしれませんが、たまにやっていました。

仕事中も30分に1かけら板チョコを食べ続ける日々。。ストレス解消~1かけらなら血糖値上がらないし~と思い、食べ続けることが癖になっていました💦

産休前になってくると職場の人からも美味しいランチに誘われたり、体が動けるうちに美味しいお店に走り…我慢できない日が多くなっていて中期の慎重さはどこへ!?状態

すると体重の増加速度が速まり、産科ではなく内科で注意を受けていました。

結果的に無事出産でき、子供に影響がなかったので良かったけれど、産休入ってから出産まで控えるようになると自然と欲しなくなったので、、甘いものや脂っこいものって続けて食べていくうちに体も欲しやすく癖になっていて、やめられなくなっていたのでは!?と思いました。

 

妊娠糖尿病になったがポジティブになれた理由

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冒頭でも書きましたが、

人よりも多く検査があるため、よくよく診て管理してもらえる!

自身の生活結果が血糖値として現れることで自分の体を見つめ直せる!からです。

内科の血液検査項目が多かった

血液検査は広く診てくれていました。例えば、膣カンジダになっていた際、白血球が高くなっていて「どこか具合が悪いのか?」と聞いてもらえたことや、何もない場合でも「風邪が流行っているから戦っているかも?」と話しをもらえたりしました。そんな風に低い数値・高い数値について話を聞けて、体の中で起きていることを知れたのは面白かったです。

産科と内科2つの科で妊婦生活のフォローがある

ただでさえ不安な妊娠中について、話を聞いてくれる人が多いことは安心でした🎵

その分、病院滞在時間は長めでしたね(笑)。

長男の時はこんなことを相談していました

✎お腹の張りが分からない。どれをいうのか?

✎膣カンジダになりやすい。対策は?

✎血糖コントロールで〇〇したときに低血糖になったが、低血糖を避けるには?

✎職場で分食できない、捕食が取れない、白米がいや。どうしたらいい?

産科では先生・助産師(看護師)、内科でも先生・看護師と話せました。産科では基本先生との会話になりますが、希望すれば助産師(や看護師)さんとも話せました。内科でも節目節目で看護相談を入れてもらえました。

どちらの科からも栄養士さんの栄養相談を依頼してもらうことも可能でした。

慶應はいつも混んでいるのにいつでもみんな優しかったので、本当に本当に安心してお願いできたと感謝しています。

運動習慣がついたこと

私の場合、面白いことに食後に軽く散歩でもいいので運動すると血糖値が下がりやすかったです。また、中期からマタニティスイミングを始めて、運動習慣がついて体力もついてくると食後の運動がなくても血糖値が安定してきました。

数値として目に見える変化があったので、散歩に行く機会が増えて運動が習慣化されてきていました。おかげで出産直後も体力が結構あるね!と褒められました。

栄養士から食生活のアドバイスをもらえること

母子手帳の後ろにも何をどう食べてね~って書いてあるにはあるんですが、いざ食事をするとどう選んでいくか難しいことが多いと思います。

特に糖尿病食は仕事しながらごはんを作り続けることが難しいことが多くありました。

飾らずに自分の食事の悩みをぶつけることで外食やコンビニ飯での対応方法や叱咤激励(笑)をいただけたことは大変ありがたかったです。

それには嘘偽りなく申告する必要がありますが…!

何よりも生活を見つめるきっかけをありがとう!

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暴飲暴食や我慢できない日も多かったけれど、常に体のことを考えてはいました(笑)特にこの2つについて、見直すきっかけを貰えて、また今の生活に役に立っているので妊娠糖尿病になって悪くなかったなと思っています!

糖尿病患者の辛さを理解できたこと

糖尿病はなぜだか“甘いものを食べたらなる”贅沢病だなんて思っていました。

甘いものを食べているからだけではなく、様々な要因で罹患する方が多いので改めて勉強できてよかったと思います。

また、薬や手術して治せるものではなく、毎日変化が目で見えない血糖コントロールとうまく付き合っていく必要があるため、気を配るべきことがあり大変だと思いました。

 

大変なことも多いですが、糖尿病に限らず、病気になることで自身の身体へ向き合う時間も増えます。そのため、罹患することは気づきを与えてくれるものだなぁとも実感しました。でも、できれば病気と無縁でいたいので生活習慣は大切ですね。。

非妊娠時含め食生活の見直しができたこと

管理入院中の食事を摂って、なんて薄味なんだろうと毎日思っていました。けれど塩分は1日の規定内…退院後に塩分もおおよそ計算していくと倍以上の量を摂取する日々でした。つまり毎日過剰に塩分を取っていたんだなと思いました。

それからというもの、子供のためにも健康寿命を延ばすために出汁や素材を活かした調理について勉強しました。この研究所のページをたまに読み返します📚

😢勉強していたくせに妊娠後期で暴走したのは妊娠中だったからと言い訳したいです。。

www.nibiohn.go.jp

産後は頑張った自分へのご褒美として、またも食でご自愛を続けそうになりましたが、母乳もあるし、長男5ヶ月になり離乳食が始まると自然と自分が摂取するごはんも再度気にするようになりました。

子供には健康でいてほしい…きちんと栄養を摂らせてあげたいとバランスをしっかり考えるので、一緒に家族分も気を付けました。

その後、1歳を越え、幼児食に移行すると分けて調理するのがめんどくさいので、家族全員一緒の味付けで食べるようになり、我が家では自然と薄味・バランス意識で過ごせるようになりました。

 

あぁぁぁ妊娠糖尿病での食生活って、離乳食~幼児食へも自然と応用できたなぁ

長男3歳半になりましたが、たまに食のご自愛はしますが、今のところ習った食生活を忘れずに家族のごはんを準備したり・定期的に運動する意識を持てています✊

必ず何かで役に立つので悲観せずに過ごしてほしいです✊